(師範と買い物に街に出ていると、商店の女将さんに姉弟に間違われてしまった!)
(いいねぇ、お姉ちゃんと買い物かい?良かったらオマケしとくよ!という威勢の良い声にどう返そうかとオロオロしてると、師範に右手をぐいっと引っ張られる。)
……ごめん、僕達姉弟じゃないから。
(見せつけるように指を絡ませると、女将さんはあらあらと頬に手を当てた。)
(あら〜ごめんなさいね!良い仲だったのね!良かったらお詫びに奮発するよ!)
……だって○○、何か買ってく?
(折角だからと食材やお八つを買い込むと、女将さんは値引きしてくれた上にお饅頭までつけてくれた。)
よかったね、こんなにオマケしてくれて。
……あ、ごめん。手繋いだままだったね。
弟に間違われて咄嗟に握っちゃった。
勘違いされてたけど、嫌じゃなかった?
……例え勘違いでも、嬉しかったです。