(私が死んだら読んでください。)
(そう言って遺書を差し出すと、師範は顔を歪めた。)

なんでそんな、死ぬ前提みたいなことするの。
確かに、死ぬ確率の方が高い仕事だけど。
僕は、○○に生きていて欲しいよ。


……分かった、大事に取っておく。
けど、僕にこれを読ませないでね。

お館様に渡してある遺書とは違うの?



これは、「時透無一郎」というただ一人のためのものですから。
つ遺書