(ぐい、と師範の胸を押して降りようとするけど、手応えはなく師範はバランスを崩すこともなかった。)


ほら、そんな力も入らないのにどうやって歩くの。
歩けたとしても、ふらついて転ぶかもしれないでしょ。
熱がない時にも転んでたんだから、尚更駄目だよ。


……僕に抱えられてるのが嫌なら、考えるけど。




い、いやじゃない、です、けど…その…重いし、恥ずかしくて…
じ、じぶんであるけます…!