私のことを知ってる人が何人もいて。
優しそうな先輩と、入学初日で男の子だけど友達も出来て。
何人か、私とすれ違うと驚いた顔をする人がいたのは不思議だったけど……。
……蜜璃さんの言った通り、素敵な学園生活になると良いな。
それから1年はあっという間に過ぎていった。
無一郎くんとは1年生に続き今年も同じクラスで。
違うクラスの有一郎くんとも、よく怒られちゃうけど仲良くしてもらってる。
しのぶ先輩やカナヲ先輩ともよくお茶をするし、宇髄先生も色々気にかけてくれる。
売店と食堂の須磨さん、まきをさん、雛鶴さんもよく話しかけてくれて。
そんな話を蜜璃さんにすると、嬉しそうに笑ってくれる。
ね、素敵な学園生活でしょう、って。
これからも、こんな生活が続くといいなぁ。
(今回は、全員で幸せになれると良いわね。)蜜璃さんの口から溢れた言葉は、小さくて聞き取れなかった。
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□キメツ学園ワード