●●:久しぶり
しのぶ:お久しぶりです炭治郎君
炭治郎:お久しぶりです!どうしたんですか突然?
●●:仕事でたまたま近くまで来たから寄ってみたんだよ
しのぶ:はい、近くまで来たので折角ですから炭治郎君やカナヲの顔が見たくなったもので…
炭治郎:そうだったんですね、すいません。カナヲ達は買い出しに行ってまして
●●:そっか、それは残念。
しのぶ:連絡もせずにいきなりでしたからね、致し方ありません。
炭治郎:よかったら、泊っていきませんか?カナヲ達もすぐに帰ってくると思います
●●:いや…止めておくよ。雪が降りだしそうだ…吹雪く前に帰らないと
しのぶ:残念ですが、天候のことを考えればあまり長いは出来ません。
炭治郎:そうですか…残念です。取り敢えず立ち話もなんですので中に入ってください、今お茶を入れます。
炭治郎:…あの、今でも無惨の足跡を追ってるんですか
しのぶ:えぇ…無惨自体は死にましたがどんな禍根を残しているか分かりませんから
●●:…鬼殺隊自体は解散したから、趣味みたいなもんだがな…薬売りの仕事の合間にいちょっとづつな…
炭治郎:なにか俺に出来ることがあればなんでも言ってください
しのぶ:気持ちだけ受け取っておきます。
●●:…お前は過去よりも未来を見ろ、俺達の妹を幸せにしてやってくれ
炭治郎:はい、必ず…
炭治郎:そう言えばお体の方は大丈夫ですか、あの時の戦いの後遺症が…
●●:寒くなると少し辛いが…普通に生きていく分にはなんとかな
しのぶ:今所は問題ありません…むしろ心配なのは…炭治郎君の方です。
●●:…お前こそ体の方は大丈夫なのか
しのぶ:体に何か影響は出ていませんか?痣の出た剣士は25歳までに…
●●:もう…痣の剣士はお前だけだからな…
炭治郎:……俺は
(一瞬の沈黙…それを破るように囲炉裏の炭がパチリと鳴った)
炭治郎:俺は大丈夫です!体も全然平気ですし、特に悪い所もありません!
しのぶ:よかった…なら安心ですね。
●●:そっか、例外も存在したって話だしお前ならきっと大丈夫だ。とはいえ油断は禁物だぞ。何かあれば必ず言ってくれよ。
しのぶ:炭治郎君ならきっと大丈夫です、根拠はありませんが貴方なら…そう思えます。
炭治郎:はい!…でも、もしもの時は家族のことをお願いします。
しのぶ:言われなくても当たり前です、私達はみんな家族なんですから
●●:そんな日が来ないことを祈ってるよ。さて、そろそろ帰るかな…
炭治郎:もう行かれるんですか?
●●:言ったろ、仕事の途中だって…まだ薬を届けなきゃいけない家があるんだよ。
しのぶ:ごめんなさい、どうしても今日中に届けなければならないんです。今度来るときは事前に連絡します。
●●:そうだな…正月、うん正月にまた来るよ。じゃあなカナヲ達によろしく言っといてくれ
しのぶ:それでは、失礼します。
炭治郎:はい、また来てください!
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