炭治郎:まさかまたみんな骨を折るはめになるとは…(一本)
善逸:前回よりは減ってるけどね(二本)
伊之助:ぐーぐー(三本)
●●:人のことは言えないが骨折は癖になると聞いたことがある…あまり折らないように気を付けないとな…(四本)
善逸:てか、●●さんいつの間にそんなに折ったんですか…あんまり苦戦してるようには見えませんでしたけど…
●●:今回の任務じゃ折ってない、その前の任務で二本折って、そのまた前の任務で一本、さらにその前の任務で一本折ってたんだ…
炭治郎:そんな体で戦ってたんですね…
●●:…怪我は慣れてる、それに…痛み止めも使ったからな
炭治郎:(うずうず)
●●:…鍛錬に行きたい気持ちは分かるが今は療養を優先した方がいい、それでも行きたいのなら…せめて胡蝶が任務に出掛けてからにした方が身のためだ
炭治郎:そ、そうですね…そういえばさっきから何を読んでるんですか
●●:『人肉質入裁判』って本だ
炭治郎:へぇー面白いですか
●●:あぁ…半分くらい読んだが今のところは面白い…でも、そうだな…炭治郎にはこっちの方がおススメかな
炭治郎:これは…面白そうなタイトルですね。
●●:大砲の弾に乗って月に行く話だ…さすがに大砲の弾ってのは荒唐無稽だが…なかなか面白い本だ。それを読んでいると、いつか本当に人間は月に行けるんじゃないかと思えてくる
炭治郎:そんな時代が来たら凄いですね
●●:来るさ、人の願いや夢はいつか必ず叶うものだ…それにもしかしたら俺らが生きているうちに来るかもしれないぞ?興味があるならやるよ、もう何度も読んで内容は覚えてるからな
炭治郎:ありがとうございます!大切に読みます!
善逸:いいなー
●●:お前には……まだ早い
善逸:どういう意味ですか!
●●:…ちょっと耳貸せ
善逸:?
●●:ヒソヒソ(こんな日の高いうちから艶物は早いだろ?)
善逸:●●さん!
●●:クックックッ
善逸:ウヒヒヒ
●●:ちなみに、お客さんはどんな内容がお好みで?
善逸:やっぱ…純愛、ですかね。
●●:フヒヒ、ならおススメのがありますぜ。
(もぞもぞと、枕の下を探るが確かにそこに置いていた本が見当たらなかった)
●●:…あれ?
しのぶ:こほん『定は時子の潤んだ瞳を見つめ、雪のように白い彼女の肌を優しく撫でながら聞いた。「この恋が、この愛が夢や幻だったとして…君はどうする」』ですか、なかなか面白そうな本ですね、××君?
●●:しの、胡蝶さん……いつからそこに?
しのぶ:ふふっ、××君。この手の本を持ち込んでは駄目と前に言いましたよね?
●●:な、なにを言っているんですか?僕はいやらしい目的でそれを読んでいるのではありません、文学…そう!文学として楽しんでいるのです!
しのぶ:そうですか…では行きますよ
●●:ど…どこに?
しのぶ:知っての通り、私は任務で数日戻れません、なので任務に赴く前に貴方の診断をしておきたいのです。だから診療室に行きますよ
●●:本当に診断だけですか?本当に診断だけですか!?
しのぶ:うふふっ…行きますよ。
●●:い、いやだぁ!
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