●●君が体調を崩して寝込んでしまった。
本人は大したことない…食あたりか何かだと言っているがこの症状
これは間違いない、毒…私と同じ藤の花の毒が原因だ。
恐らく過剰摂取が原因、今は大丈夫でもこのままでは命に係わる…解毒薬を飲ませるべきですね。
しのぶ:●●君、お薬です。飲んでください…お願いです、これで治るはずですから
彼は薬を飲むのを拒んだ…解毒剤だと気が付いたのだろう……これを飲めば症状は改善する…ただし彼がこれまで溜め込んできた毒が全てではないが無駄になる。
それが分かっているから拒むんだろう、私が同じ立場なら同様に拒む、だけど…彼が私の立場ならそうするように、私は彼が苦しむ姿を見たくない。
無理矢理にでも解毒剤を飲ませる為にまず私が解毒剤を口に含み…彼に口移しで飲ませた
さすがの彼もこれには驚いたみたいで素直に飲んでくれた。
私も少し飲んでしまった…恐らく私の身体にしみ込んだ毒も僅かだが解毒されてしまった、でも後悔はない彼の為ならこの程度問題ではない。
薬を飲んだ彼は「ごめん」と謝りそのまま眠った。
本当に謝らなければならないのは私の方なのに…
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