(血鬼術によって蜘蛛になってしまった)
●●くん…ですよね?
(人の面影はほとんど残っていないのにすぐに自分だと分かってくれた)
大丈夫です、大丈夫ですよ。鬼は倒しましたので血鬼術は解けるはずです。
それにこの解毒剤で元に戻るはずです…
(蜘蛛になった体を抱き上げられた、薬を打たれると優しく抱きしめられた…何か言ってしのぶを安心させたかったのに声は出なかった…代わりに涙が溢れ出た)
大丈夫ですからね、すぐに隠も来ます。蝶屋敷に戻って療養すればきっと元に戻りますから、安心してください。
(しのぶに優しく撫でられていると次第に瞼が重くなってきた…薬の副作用だろうかしのぶの体温に安心したのだろうか…意識が途切れる寸前しのぶのどこまでも慈愛に満ち溢れた顔が見えた)
あ"~……薬…にっがぁぁぁ…でも飲まなきゃ手足戻んねぇし…