人を喰わない鬼
どんな子なのか気になったので炭治郎に頼み会わせてもらった
なんてことはない普通の少女だ、確かに鬼の気配はするがそれ以外は普通の女の子に見えた
すっかり拍子抜けしているとなぜか頭を撫でられた
●●:えっと…なに、子供扱い?
炭治郎:いえ!禰豆子は人間を家族に見える暗示がかけられえているので恐らく●●さんを弟か妹に見えてるんだと思います!
●●:妹はないだろ……姉か
禰豆子:うー
炭治郎:●●さん?
●●:え?
気が付くと涙が出てきた、ぽろりぽろりと涙が溢れ落ちていた。
思い出してしまったんだ…俺のことを弟だと言ってくれた優しかった人のことを
●●:あっ…悪い、なんだ…これ、あれ?
禰豆子:…
(禰豆子ちゃんはぎゅっと抱きしめてくれた、胸に顔を埋める形になり背中をポンポンっと叩かれた…泣く子をあやすように、その姿が尚のことカナエさんに重なった)
●●:ごめん…ごめんなさい。カナエさん…ごめんなさい………姉さん
(謝りたかった、ずっと謝りたかった。カナエさんに色々なことを)
(俺はカナエさんとの約束をなにも守れていない、守ると約束したのに、しのぶを支えると約束したのに…なにも出来ていない。なんて情けない男なんだ俺は…本当に情けない、嗚咽を漏らしながら初対面の女の子に泣きつくなんてなんて情けないんだろう)
炭治郎:●●さん…いいんですよ、泣いても
(ぽんっと背中に温かい手を当てられた、温かくて温かくてまるで太陽のような手だった)
(しばらくして)
●●:すまん、情けない姿を見せた…
炭治郎:いえいえ、●●さんも色々お疲れだったみたいですし、男だからって泣いてはいけないなんてことありませんよ。
●●:そういわれると、少し助かる……そうだ!ドロップ食うか?まだ封を開けてないから全部やるよ
炭治郎:いや、しかし
●●:貰ってくれ、口止め料としては安いがせめてもの気持ちだ…今度時間があれば飯でも奢るよ。じゃあそういことで
(そういって部屋からそそくそと逃げ出した……炭治郎はああいってくれたがやはり気恥ずかしくて気まずかった…)
しのぶ:泣~き虫、毛~虫♪
●●:!? …見てた?
しのぶ:いいえ、聞いてただけです。相変わらずの泣き虫さんでしたね、●●君はこれがいいんですか?
(そういうとしのぶは背伸びをして俺の頭を撫でてきた)
●●:これはこれで悪くないけど…ちょっと違う、だってしのぶは俺の姉じゃないだろ
しのぶ:そうですね、私は貴方の姉にはなれません。私達の姉と言える人はカナエ姉さんだけですから
●●:うん…あっ、でも禰豆子ちゃんはどこかカナエさんに似てる気がした…なんとなくだけど
しのぶ:…そうですか
(そういうとしのぶは優しく微笑んでくれた)
禰豆子との出会い