しのぶ:こんばんは
●●:おや、こんな夜更けにどうした
しのぶ:こちらのセリフですよ、貴方こそまだ寝ないんですか
●●:なんか眠れなくて、本読んでた…そっちは?
しのぶ:私も眠れなくて…夜風にでも当たろうかと思ったら貴方の部屋から明かりが見えたので
●●:そっか……入る?
しのぶ:…少し、お邪魔します。
(●●の布団に入るしのぶ)
●●:添い寝するの久しぶりだねぇ
しのぶ:寝ませんよ、眠くなったら自分の部屋に戻ります。
●●:あら、それは残念
しのぶ:そう言えば何を読んでいたんです?
●●:あぁ…火星人が地球を侵略に来る話…最後は……読んでからのお楽しみだな。面白いから貸すよ、俺はもう何度も読んでるし
しのぶ:では、お借りします…そうそう私が先日貸した本は面白かったですか?
●●:…そろそろ寝ようか
しのぶ:読んでないんですか?
●●:一応読みました
しのぶ:ご感想は?
●●:おっかなかった、幽霊とか妖怪は苦手だ…
しのぶ:それはそれは…宇宙人は大丈夫なのにですか?
●●:…えっと、全然違う。この話でも最後はちゃんと人間が勝つし…しのぶが勧めてくる話はなんか後味が悪いのが多くて…
しのぶ:そんなことありませんよ、それにたまには普段と趣の違う話を読むのも悪くないと思います。
●●:それはそうだけど……なんか、新鮮かも
しのぶ:なにがですか
●●:いや…俺らって普段仕事の話ばっかりだからこうやって普通の話って言うか…普通の男女がする会話ってあんまりないから…
しのぶ:そうですね…確かにそうかもしれません。どうせお互い寝付けないのなら今夜はとことんお話ししませんか
●●:いいよ、いっぱいお話ししよう。
(結局夜明けまで他愛のない話をする二人でした)
眠れぬ夜