●●君、具合はどうですか?
そうですか…足以外は大丈夫ですか
…●●君、今回正式に鬼殺隊からの除隊が決まりました…貴方はまだ戦えると言っていましたが、その体では鬼との戦闘は難しく他の隊士の負担、悪く言えば足手まといになってしまう
その為除隊という形になりました、これはお館様からの正式な命令ですので覆すことは出来ないと思います。
こんな結果になってしまって本当に残念です。
これからの生活についてですが、今まで通り蝶屋敷で暮らして下さい、薬の調合などその体でも出来る仕事は沢山ありますし…最悪、貴方一人くらい私が養います。
貴方がなにか…何かしたいことがあるのならお手伝いもします。ここを出て行くというのなら止めません、貴方の人生です…貴方の好きなように生きてください。
(私は…私は嘘つきで酷い人間だ…彼がこんな体になってもう戦わなくていいと思うと、どこか安心してしまった)
(彼の除隊にしても私からお館様に進言した…だってこんな体で戦えば次は本当に死んでしまいかねない)
(そんなのは絶対に嫌だから…私は私の都合で彼から鬼と戦う道を奪ってしまった)
そうか…なら炭次郎達の鍛錬の相手でもなろうかな…生き恥を晒すぐらいなら腹切って死んでやる分かった、これからは傷ついた隊員を癒すのが俺の戦いだなそうか。…除隊になったなら、もう何を気に留める必要もない…俺は蝶屋敷を出るよ