●●:はい、あーん
しのぶ:…あーん
●●:美味しい?
しのぶ:美味しいです…けど、毎日のように言っていますが「あーん」というのはなんだか、子供扱いされているみたいで釈然としません。
●●:そういわれても…口に運ぶときになにかしろ合図みたいのがあった方がいいでしょ?
しのぶ:…それはそうですが
●●:でしょ?それにしのぶは甘えん坊なんだし、本当はやぶさかじゃないんじゃないの?
しのぶ:そんなことありません!……忘れているかもしれませんがそんなことを言ってられるのも今日までですからね
●●:なんかあったっけ?
しのぶ:今日は小鉄君たち刀鍛冶の里の皆さんが作ってくれた義肢が届くんですよ、本当に忘れてたんですね…
右手では無理ですが、左腕につける義手はある程度物を掴んだり出来る代物なので、お箸は無理でもおさじなら使えると思います、これからはあなたに食事の世話を焼いてもらう必要はないかもしれません。
●●:(;゚Д゚)
しのぶ:なんて顔をしてるんですか…
●●:(´;ω;`)
しのぶ:そんなに落ち込まないでください
はぁ…安心してください、いくら何でもいきなり今日明日から一人で食事ができるようになるわけではないので、もうしばらくあなたの手を借りることになると思いますから
●●:そ、そっか…うん、いいのかは分からないけど……じゃあ、冷めないうちに…はい、あーん♪
しのぶ:だから、それはやめてください……あーん
求愛給餌