(隣で寝ているしのぶの前髪をかき分け、髪を撫でる)
しのぶ:なんですか?
●●:いや…ちょっと気になって…しのぶこそさっきから人の顔を見つめてるけどなにかあるの?
しのぶ:いいえ、なにも…ただ見ていたかっただけです。
●●:そっか…
(髪を触っていた手を離し、しのぶの手を取り指を絡めた、しのぶは何も言わず指を握り返してくれた)
(穏やかに時間が流れていた、今なら前から聞きらかったことが聞ける気がした…)
●●:なぁ…しのぶってなんで俺のことが好きなの?
(しのぶは少し驚いた顔をしたが、すぐに悪戯っぽく微笑みながら言った)
しのぶ:気の迷いです♪
●●:…マジで?
しのぶ:冗談ですよ…そうですね、私が貴方のことが好きな理由は、貴方を愛しているからです。
●●:ふふっ、なにそれ?
しのぶ:むかし私も似たような疑問を持ったことがあるんです、なんで私は貴方のことが好きで貴方は私のことを好きになったのか…そのことを姉さんに相談したら
『愛に理由を求めてもしょうがないわ、愛が理由なんだから』って言われたんです。
最初は意味が分かりませんでした、でも…今ならなんとなく分かります。
●●:そう…だな、俺も何となくわかるよ。心で理解できるって言うか…うん、なんかストンって理解できた。
俺も…しのぶのことを愛している…それ以上の理由は無いよな
しのぶ:ええ…それ以上の理由はありません、少なくとも今の私達には
(繋いでいた手を離し、しのぶを抱き寄せた。指だけでは足りない…全身でしのぶを感じたかった)
しのぶ:…ちょっと苦しいです。
●●:ごめん…なんか我慢できなくて
しのぶ:謝る必要はありません、貴方から来なかったら私が同じように抱き寄せてました、でも貴方からしたんですから、朝まで離さないでくださいね?
●●:うん…本当はずっとこうしていたい、朝になんてならなければいいのに…
しのぶ:●●君…あんまりわがまま言わないの、ね?(今はたまにしかこういうことは出来ませんが…いつか、毎晩ともに体を重ねることが出来ると信じましょう)
あっ、それと…私、貴方と手を繋ぐのも好きですよ。
(しのぶの身体を抱いていた片手を繋がれ指を絡めとられた)
●●:俺もしのぶと手を繋ぐのは好きだよ……そろそろ寝ないと、明日起きれないな
しのぶ:恥ずかしくなったからって話を変えないの、まぁ…確かにそろそろ寝ないと、ですね。おやすみなさい、●●君
●●:おやすみ、しのぶ
愛の理由