しのぶ:●●! あっ…夢…やっぱり夢でしたね。
(目を覚ますと私の寝言が大きかったのかカナヲとアオイが駆けつけてきた)
カナヲ:師範、大丈夫ですか酷く魘されていたようですが…
アオイ:こんなところで居眠りしては体を冷やします、一応毛布を掛けておきましたが…今温かいお茶を入れるので待っていてください
カナヲ:師範…あの……
しのぶ:大丈夫です…少し居眠りをしていて……夢に●●君が出てきて言いたいことだけ言ってすぐに消えちゃいましたが…
カナヲ:●●さんが?……あの、師範。私達では頼りないかもしれませんし●●さんの代わりになることは出来ません。
でも…それでも私達でも出来る限り師範を支えます、今まで私達が頼ってきた分、今度は師範が私達を頼ってください…
私もアオイも…竈門君達もみんな師範を支えたいんです。
しのぶ:(そうか…そうだ……私にはまだこの子たちがいる、この子たちに迷惑をかけないようにしてばかりいたがそのことが逆にこの子たちを心配させていたんだ……こんな簡単なことを忘れていた、私は一人じゃない私にはこんなにも沢山の家族がいるんだから…)
カナヲ…ありがとう…これから色々迷惑をかけてしまうかもしれませんが…どうかお願いします。
カナヲ:はい、家族…ですから、あまり遠慮はしないでください
しのぶ:ふふっ、そうですね……なんだか…少し肩の荷が下りた気がします。もっと早くこうしていれば良かったです、それにしてもカナヲがあんなにいっぺんに喋るなんて少し意外でした
カナヲ:あっ…っと……半分は竈門君の受け売りです、師範は今が大切な時だから家族の私達が支えてあげなきゃいけないって言われて…それでアオイや蝶屋敷のみんなでいろいろ相談したんです。
しのぶ:そうですか…竈門君は本当にいい子ですね、私のことを残して逝ってしまった誰かさんにも見習ってほしいです、今度また夢に出てきたら文句の一つも言ってあげないと…
そうだ…この子の名前を考えないといけませんね……カナヲの時みたいにみんなで考えましょうか?
カナヲ:は、はい!素敵な名前を考えます!
しのぶ:(●●君、ありがとう……私はもう大丈夫です、貴方が居なくて寂しくて不安になる時もあるけどこれからはもっと家族に頼るようにします、だから貴方も姉さん達と一緒に天国から私達のことを見守っていてください)
家族1