あーもう!どうなってるのよ、この部屋は!出ようとしても元に部屋に戻っちゃうし…
血鬼術かなにかで空間を曲げてる?
はぁ…どうすればいいのよ。姉さんともはぐれちゃうし…よりにもよってあんたと一緒なんて…
しかもこの紙『部屋から出たければ交われ』って悪趣味すぎるわ
なによ、その眼は…絶対にあんた何かとしないからね!
(かなり長い時間が過ぎて…)
隣…いい?
…ねぇ、あんたってさ、姉さんのこと好きなの?
いや、だって…いつも姉さんと一緒にいるから……
違う?
そう……じゃあ、なんで
姉さんじゃなくて…私?
えっ…待って、それって……
んっ……
だ、ダメだから!私達恋人でもないのに…それに!鬼が見てるかもしれないのに…絶対に駄目だから……
一つ確認、この部屋から出る為ってのもあるけど……それだけじゃなくて、私のことが好きだから…なのよね?
…私も●●のことは……前から嫌いじゃなかった……何度も助けてもらってるし
でも、あんたは姉さんのことが好きだって思ってて……
ねぇ…鬼に強要されてるとか、しないと部屋から出られないとか関係ない私も好きだから……●●
(見つめ合い唇を重ねようとしたその時、突然部屋が揺れ始めた…とっさにしのぶを抱きしめると部屋のふすまが開いた)
カナエ:二人とも大丈夫?……あら、お邪魔しちゃったかしら?
しのぶ:姉さん!ち、違うから!まだ何もしてないから!
カナエ:そっか、まだ…ね?まぁともかく鬼は倒したし帰りましょう。それとも……私は先に帰るけど二人は残る?
しのぶ:私達も帰るわよ!ほら、●●さっさと行くわよ!
珍しく間の悪いカナエさんしのぶ!……さっきの、本気だからな