●●:すまない…こんなことになって
アオイ:貴方が謝ることではありません、私も鬼殺隊の隊士です…ある程度の覚悟はできているつもりです。
(本来アオイが前線に出ることはない、今回は特例だった)
(毒を撒く鬼によって村一つ、村民80人近くが被害を受けた)
(元凶の鬼は倒したが毒は消えなかった、不幸なことにしのぶは別の任務でこちらには手が回らず、俺とカナヲ、隠達で治療をしていたがそれでも手が足りずアオイにも来てもらった)
(そのおかげで何とか死人を出すことはなく、無事任務終了…そう思い帰路に就いた矢先にこれだ…)
(そして毎度おなじみ、またも鬼から部屋から出る為のお題が出された…今回のお題は)
『恋バナしろ』
●●:恋…バナ?なんだそれは
アオイ:恋話…でしょうか、恐らく恋愛に関する話では?
●●:恋愛……そうか、いい機会だ…実は秘密にしていたが、俺はしのぶのことが好きだ
アオイ:(知ってます)
●●:すまない、家族なのに秘密にしていて……それにしのぶも俺のことを想ってくれている
アオイ:(知ってます)
●●:こんな形で話したくはなかった…ふしだらだと思うかもしれないが……俺としのぶは男女の関係にある
アオイ:(知ってます)
(その後も神妙な顔でしのぶとの関係を告白し続ける●●とあきれ顔で聞き続けるアオイだったが、これ以上惚気話を聞くのは堪えられなくなった)
アオイ:●●さん…いい機会なので私も告白しますが…全部知っています。
●●:えっ…全部っていうと?
アオイ:全部です、貴方が今話したことも話していないお二人のことについてもおおよそ全部知っています。
●●:なんと…本当か?完璧に隠していたはずなのに…
アオイ:本気でバレていないと思っていたんですか、なんなら3日前にお二人がしたことも気が付いてました。
●●:なっ、なぜ…
アオイ:二人とも首に痕が付いてましたよ
●●:えっ…でも、襟で隠れて見えなかったはず
アオイ:普通に首を動かしたときにチラっと見えました。
●●:そ、そうか……なら、頼む。俺達のことは誰にも言わないでくれ
アオイ:●●さん、みんな知っています。
●●:え?
アオイ:ですから、私以外の蝶屋敷のみんなも…いえ、鬼殺隊の人間はほぼ全員がお二人の関係についてある程度知っています。
●●:嘘…だろ…?
アオイ:そんな絶望顔するほどですか?いっそのことこの機にもう隠すのを…
アオイ:(待って、もしお二人が隠すのを辞めれば恐らく今までの比ではなくイチャつく…そんなものを見せつけられれば…)
((善逸:ふがあああああ)って感じで発狂…いや、憤死しかねない…)
アオイ:●●さん、まだお二人の関係は隠していた方がいいと思います、下手をしたら死人が出ます
●●:そうか、アオイがそこまで言うなら……えっ死人?!ししし死人ってのは…えっ死人?
アオイ:その件についてはまた今度話しましょう…
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