しのぶ:今日は子供たちの面倒ありがとうございました、診療所の方も特に問題なかったみたいですね。
そのうえ肩まで揉んでいただいて…至れり尽くせりですね。
(家族の寝室、布団は三つ枕は四つ 真ん中の布団では同じ顔の子供が二人すやすやと寝息を立てていた)
…ところで壁に落書きが消した跡がありましたが子供たちの仕業ですよね?ちゃんと叱れましたか?
はぁ…でしょうね、あなたは本当に子供たちに甘いんですから、父親なんですからちゃんと叱れるようにならないと駄目ですよ。
はい?叱るのは私の担当で、自分は甘やかす担当?
なにを言ってるんですか…まったく、私だってたまには甘やかしてあげたいのにあなたがそんなのだから…
大体あなたは昔から…んっ、ちゅっ…
ほら、これです。耳の痛い話が始まるとすぐに誤魔化そうとするんですから
(はいはい、お説教は終わりにして大人の時間といきましょとしのぶを優しく押し倒した)
●●くん、ダメです。子供たちが見てます
(えっ、と横を見るとさっきまで寝ていた子供達がじーっとこちらを見ていた)
あらあら、起きてしまったんですね。
姉:お母さんたちなにしてたの?
妹:けんか?
まさか、違いますよ。今のはですね、お父さんがお母さんのことだーい好きって気持ちを伝えてくれていたんです。
姉:大好き?
妹:じゃあ、私達もお父さんたちとしたい
それはダメです、お父さんはお母さんだけのものですし、今のは大人しかしてはいけないことなんです、二人とも大人になるまで我慢しましょうね。
姉&妹:えー
ほらほら、いつまでも起きてると悪い鬼に食べられちゃいますよ
姉&妹:きゃー
(二人が布団に潜り込んだので自分も布団に入り子供たちに腕枕をしてあげた)
姉:お父さんありがとー
妹:お父さんがいたら鬼なんか怖くないもんね。
姉:でも、お父さんよりお母さんの方が強かったんだよね。
(こらこら、そろそろ寝ないとその鬼より怖いお母さんに怒られるぞと言って二人を撫でた)
誰が鬼より怖いですか…そうやってすぐに私をダシに使って…もういいです、私も今日は疲れたので寝ます。
(しばらくして子供達も寝付いたのを確認してからしのぶの方を見るとしのぶもまだ起きていたのでさっきの続きを…と視線を送ったがしのぶは悪戯っぽく微笑みながら人差し指を唇に当てまた今度っと唇を動かした)
(それは残念っと思ったがしのぶと子供たちの寝顔を見ながら、こんな幸せがいつまでも続きますようにと願いながら眠りについた)
もしも2