名前:胡蝶しのぶ

しのぶに怒られた回数78

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しのぶ:服毒の影響か、体調を崩してしまった…

まだ体が耐えられていない…少し多すぎたのかもしれない、ことを急いては仕損じる。

毒の調合を見直す必要があるし、投薬の量を改善した方がいい…それにもう少し慎重にしなければ


じゃないと彼が心配する



私が体調を崩してから彼がつきっきりで看病をしてくれている



しのぶ:●●君…ただの風邪だと思いますので、わざわざ看病なんて必要ありません。


●●:風邪…かな?熱は全然ないし…むしろ……


彼は言葉を詰まらせながら私を見つめた…何を言いたいのかは分かる、何を言えないのかも…


しのぶ:●●君…私は大丈夫ですから…大丈夫だから放っておいてください、これは私の問題で貴方には関係ありません。



突き放してしまった…もう、後戻りはできない。だから…●●、ごめんなさい



●●:…わかった




悲しそうな…悔しそうな顔だった…彼のそんな顔は見たくなかった、私のせいで彼にそんな顔をさせてしまった。

私は酷い人間だ…



●●:もう心配はしない……でも、傍に居させてくれ。しのぶのすることを止めることも咎めることもしない……だから、せめて傍に居させて欲しい。


そう言って彼は私の手を両手で包み込んだ、温かく優しかった…手だけではなく全身が優しい温もりに包まれるような気がした


しのぶ:●●君……ありがとう、貴方が傍にいてくれるだけで充分です…嬉しいです。さっきは少し言い過ぎてごめんなさい。




うまく言葉に出来なかった、本当はもっと気の利いた言葉があったのかもしれないが……その時はそれが精いっぱいで、結局私は彼の優しさに甘えることになった。


はじめての看病