重傷を負い、眠っているしのぶの手を掴む
一言…なにか伝えようと思ったが言葉が出てこない
搾り出すように、一言だけ言葉が出た
●●:しのぶ……いる?
(しのぶは、そこにいてくれるのか…俺はしのぶに傍に居てもいいのか…)
しのぶ:……
いるよ手を握り返す力があまりにも弱くて、声を聞いてから気が付いた
しのぶ:●●君……
いる、よ
●●:しのぶ…気が付いたのか……よかった、本当によかった。アオイたちを呼んでくる
(弱々しい力だったがしのぶは手を離してくれなかった)
しのぶ:●●君…まだ、ここにいて
(しのぶの手を両手で包みながら答えた)
●●:…わかった、俺は…俺もここにいる。しのぶの傍にいる。