●●…君?
夢…ですね、これは夢です…貴方は死んだから
なにか…言ってください、なんで黙ってるんですか?
叱ってください!怒ってください!
こんなに情けない私のことを…
私…もう限界なの……貴方が死んでしまって…この子をちゃんと産んであげてちゃんと育ててあげる自信が無いの
このままじゃ、貴方や姉さんの仇を討つことも出来ず、なにもかも中途半端なままみんなに迷惑をかけてしまう…
産む決意も育てる決意も出来ないのなら……私はこの子を堕ろしてしまおうとすら考えてしまった、貴方との子供なのに……貴方が残してくれた大切な子供なのに
私は…そもそも母親になる資格なんてない……
(ぎゅっ)
●●…?
大丈夫って…何を根拠にそんなこと言うの?
貴方が死んで…全然大丈夫じゃない…私は……大丈夫なんかじゃ…
一人じゃない…?
(彼が優しく微笑んだと思ったところで目を覚ました)
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