「お腹空いたでしょう」
誰だろう、私によく似た顔立ちの女性だけど。
「人間でも鬼でも関係なく食べてしまいなさい。どちらもお肉なのだから」
何を言って…。
「人間はもっと多くの命を殺して食べてるのよ」
それは…。
「鬼が人間を食べるのがダメなんて誰が決めたの。人間だけしか食べない鬼と、多くを犠牲にしてる人間…どちらの方が残酷かしらね」
ダメ…人間を食べたりなんか!
「さぁ、極上のお肉がお待ちよ」
(目の前には生き絶えて横たわる義勇。狼狽える貴女。)
食べれる訳がないでしょう!!もうやめて!
「私はどちらでも構わないけど。このままだと他の鬼が彼を食い散らかすわよ。だったら貴女が食べてあげなさい」
でも!
「でもでもだって、はしないで頂戴。鬱陶しい。食べるか食べないか、どちらかしかないのよ。お腹空いてないの」
空いてる…お腹、空イ…てル。私が食べテあげなイと…。
(義勇の遺体の前まで来た貴女、そのまま手に掛けようと手を伸ばす…。)
名前:冨岡義勇
鮭大根を13回横取りされた
話した言葉:魘される
鮭大根を差し入れする
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