(お館様からの許可をもらった後。自分の育手である先生の元へ訪れた。日が暮れて、栄養補給する為に暗がりへと消えるお前。家の中で待つ俺と先生の間に微妙な空気が流れた。少しの間の後に「_____が万が一、人を襲ったらどうする義勇」と問われたが思わず言葉に詰まってしまった俺の頬を先生は叩いた。

「判断が遅い、もしそうなったら_____の頸を落とし、お前と儂は腹を斬る。人を襲わず夜のみとはいえ、鬼となってしまう者と共に生きるとはそういう覚悟がなければいけない。」

先生の言う事は間違ってはいない。人を襲えば取り返しがつかない。分かっていた事だった筈なのに即答出来なかった。まだお前に対するこの気持ちが、淡い桃色を帯びてる事を自覚する前から俺は心の何処かで躊躇していたのかもしれない。

その万が一になった場合、俺はお前の頸に刃を向けなければならない。半端な覚悟では、駄目だと改めて思った。

叩かれた頰より、見えない自分の心が針で刺したかのようにチクリと痛んだ気がした。)

名前:冨岡義勇
鮭大根を13回横取りされた
話した言葉:判断が遅い

鮭大根を差し入れする

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