――孤影、なかなか絵になる姿ではあるけれど。その儘だと流石に風邪を引いてしまうよ。
(塔の門を出てすぐ目前に広がる荒野。今は静寂に包まれる銀世界で独り佇む君に、魔法使いの温かい声音が背後から掛かる)
外套も無しにこれほど雪を積もらせ、微動だにせぬ程の何を視線の先に見ているのかは知らねど。
……体調を崩した君を看病するのは私だからね。
(君の肩に積もった雪を手で払い厚手の外套を羽織らせると、霜焼けた無骨な両手を小さな両手で優しく包み吐息を吹きかけ)
さあ、そろそろ帰るとしよう……私達の家に。
名前:白のラスベルタ
行きて帰りし11回目の旅路
話した言葉:雪の中に立ち尽くす
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