【へ~、あなたは秀知院の受験生さんなんですね】

【まだ受験すると決めた訳じゃないですけど…

もし東京の高校に進学するなら、候補にしたいという思いはあります
奨学金制度もあるみたいですし】


【そうなんだぁ

外部生にとって、結構敷居が高いから、受験する場合は頑張って下さいね】

【……『敷居が高い』って、不義理があって、その人の家に行きたくないって意味ですよ?】

えぇっ!?
そ、そうなんだ… わ、私国語がちょっと苦手だから】

【(内部進学とはいえ…この人でも通えるなら、ちょっと自信沸いたかも)】






【そっか、東京の高校を見学し回ってるんですね~】

【はい、夏休みの期間を利用して、色々巡ってる最中なんです

まさかピンク髪の女性に体当たりされるとは思いませんでした】


【あ、あれはわざとじゃないんですよっ!
リアルすごろくゲームの最中で、ゲームに夢中になってしまって!】

【(…ぶっ飛んでるなぁ)

もしかして先輩、天才なんですか?】


【えぇっ? そ、そんなことないですよ?】






【まだ何処の高校に行こうか、悩んでるんですね】

【はい…地元の高校にしようか、大阪にすべきか、東京を目指そうか…まだ悩んでるところです】

【膳●高校ってかなり賢い高校らしいけど、地元の場合そこを目指してるのかな?】

【…そこは琵琶湖しかない地味な県の高校で、俺の地元じゃねーですよ】



RA.16⑤