ウチの図書室にはスクラップブック

つまり 新聞、雑誌記事などを切り抜いて貼り付けるための帳面がある

巡ヶ丘は元々歴史がある地域であるので、小さな事件もこうやってスクラップブックに貼り付けられている


たまたまスクラップブックを手に取ってみて
気になる項目があった


…那酒沼のおしゃべり魚?

那酒沼って確か…今は『朽那川』だけど昔は
那酒沼って呼ばれてた名称だったはずだ


ある飢饉の年、漁師が那酒沼に船を出して網を打つと

それは大きな魚がとれた。
魚は悲鳴をあげ、食ってくれるなと叫んだ。

家族のためだ堪忍しろと男は言って、魚を打ち殺し、持ち帰って家族と食った。

翌朝、その家の者は皆死んだ。
魚の腹からは人の指が出たという

それからというもの那酒沼に船を出すと祟りがあるということになって今でも船は出ない


言い伝えではあるけど不気味だよな…
那酒沼