参った。

お金が無い。

ある日の昼下がり、私は唐突にそう思った。ちなみにあいつは、仕事をしている時間帯のはず。たまに美味い物や酒を持ってきてくれるが、あいつの懐具合が心配でならない。ったく……私の事など、放置しておけば良いものを、ほんっとうに変わった奴だ。

あいつの事はまあ、いいとして。……それで、なんだったか。そうそう、お金だ。
人間と交流を持ってしまった以上。人間視点で言う、「悪い妖怪」であるような振る舞いは避けねばならない。今まで金や生活の事など、微塵も気にした事は無かったが、私自身に悪評が立ってしまっては、あいつに迷惑をかけかねないからだ。

なお、私が今までどの様に生活していたかは、推して知るべし。まあ……乱暴者であったつもりはないが、そこそこ妖怪らしい事をしてきたしな……

「っても、仕事か……私に何が出来るだろうか。うーん……」

私は、柄にもなく頭を捻った末、以下の案を考えた。

① 家庭菜園をして、食料を確保する。軌道に乗れば、それを売る。
② 出来そうな仕事を探す。(何処かに雇ってもらう)
③ 商売を始める。(自営業)

まあ、こんなとこだろ。
雇ってもらうのはなんか怖い、てかうまくできるか分からんし……
取り敢えず①をやってみるか……

お仕事2
蛮奇のお仕事