「……っ」

かっこ悪い。下らないことを考えたら、涙が出てきた。もう止そう。
今の私で、胸を張っていくしかないんだ。

「私は、赤蛮奇。誇り高いろくろ首の妖怪だ。」

自分自身に言い聞かせるように呟く。

うん。大分落ち着いた。帰ろう。そして今度会ったら、わかさぎ姫と影狼に謝ろう。
長い事世話になった柳の木に別れを告げ、今度こそ私は家路についた。


「………!……」

「!?」

そう思い、歩き始めた矢先、何やら切迫した声と、物音が聞こえた。


出逢い4
出逢い3