君が自身の恋心に気づく前から僕は分かっていたよ。
実際に態度に出るようになったのは二百三十六年前の春から…さすがに覚えていないかい?
君がいつ告白してくるかと心待ちにしていたけれど、結局僕が月に行ってしまいそれは叶わなかった。
…いや、本当は君の決心を僕が鈍らせていたんだ。
君に気持ちを伝えられて、それに応えられるほどの自信が当時の僕には無かった。
あまり好かれる性格ではない自覚はあったからね。
もし君が僕に愛想を尽かし去っていってしまったらと思うと…
こんなの、僕らしくないだろう。この話はやめようか。
Lずっと好きだった