【イエロー視点】
(ユークによると、今日は一日雨の予測らしい)
(晴れ間が出ない限り月人はやってこないから、見回りは最小限で配置されている)
(俺は相方が月に行ってしまったばかりでペアがいない。自動的に居残り組に回された)
(今日一日暇な俺は朝礼後ユークに君を起こしに行くよう頼まれてしまった)
(君は俺たちの中でヘミモルの次に若く、今年で三百歳になる)
(昔はよく遊んでやっていたが、最近は手元を離れ他の奴らと仲良くやっている)
(そんな君の部屋を覗くが誰もいない)
(着替えは済ませたようで、ベッドの上に寝間着が畳まれている)
(こういう時は決まってラピスの部屋にいる。俺は踵を返し彼の部屋に向かう)
(二人はどうしてか前々から仲が良く、廊下でも一緒にいるのをよく見る)
(内容までは分からないが、ラピスの表情を見る限りあまり難しい話はしていなさそうだ)
(だからなおさら気にはなっていた。どうしてそんなに君に執着しているのかを)
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ん…君、ここが気持ちいいんだね。声色が一段階上がった。
いいよ、君の好きな時にイけばいい…。(……なにか聞こえたか?)
(落ち着いた声色が聞こえ耳を澄ませる。じっと聞いていると、その声はラピスの部屋からしているのが分かった)
(やっぱりな、二人して朝からサボりなんて…)
(なぜか閉じているカーテンに手をかけ開けようとした瞬間、聞いたことも無いような切ない嬌声が聞こえてきた)
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