…その剣で僕を割るの?
君の細腕じゃ無理だよ。今だって引きずるのがやっとじゃないか。
自力で持つのはおろか、振りかざすなんてとてもできないんじゃない?
(彼に挑発され、剣先を下にして重い剣を振り上げる)
(重みに耐えきれず腕に亀裂が入りパラパラと落ちていく)
…そう、いいよ。君がしたいのならすればいい。
でも僕も好きにする。
(彼が迷いのない足取りでこちらへ近づいてくる)
(剣を降ろせば彼は割れる。そんな距離になっても彼は止まらない)
………(ぎゅう)
(両腕が塞がっているため彼の抱擁を許してしまう)
(腕の力が、限界に近い)
今まで僕の傍にいてくれてありがとう。
君のこと…ずっと大好きだよっ
(剣が手からすべり、彼の頭へと落ちる)
(バキンッ)
狂う