君、ちょっといいかい?
(ラピスに声をかけられ近寄る)
(本棚の端からこっちだよと手招きされ図書室の奥の方へと進む)
先程興味深い内容が書かれた本を見つけてね、君に協力してもらいたいと思って呼んだというわけさ。
実験の内容だけど、今回は言葉で説明するよりやってみた方が早そうだから…失礼するよ。
(コツン)
(彼の顔が近づいたかと思うと、自分の唇にラピスの唇が触れていた)
(驚いて体を離れさせようとするが、彼の腕が背中に回っていて身動きが取れない)
なるほど。君はそういった反応を見せるんだね。なかなか悪くないよ。
ちなみに言葉で説明すると、これは僕たちの感度と貞操観念に関する実験だ。
僕たち鉱物は暑さ寒さには鈍感だ。けれど触れられたり何か物がぶつかる感覚はある。それは君の認識通りだ。
そして時折誰かに触れられた時その部分が気持ちいいと感じることはないかい?そう、例えば治療でかけらをはめた時なんか…。
(つぅ、と指で背中をなぞられびくりと震えてしまう)
…そう、今まさに君がしたような反応になる。
この本にはその感覚がおおよそで書かれているんだけれど、実際やってみないと確信が持てない。
それに先ほどした行為…キスは、普通に指で唇を撫でるだけじゃならないような気持になっただろう。とても興味深い…。
仲が良くて硬度が近いとなると君しかいなくてね…協力してくれるかい?
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