やあ、初めまして。君が君だね。
(授業が終わり自室へ帰ろうとすると深い青色をした宝石に声をかけられた)
僕の名前はラピスラズリ。ラピスと呼んでくれて構わないよ。
ジェードから君が面白いことを言っていたと聞いてね…緑色の、髪を蝶のように結んでいる彼だよ。
「『月人はどうして月人というの?月から来ているところを誰も見たことがないのに』と言って私たちを困らせるんだ」と。
君の発想は奇抜で素晴らしい。僕たちのように常識を持ってしまった者にはできない考察だ。
君と少し話がしたい。
月人をなぜ月人と呼ぶのかは僕も分からないけれど、他の疑問には答えられるかもしれない。
君にとっても有益だと思うけど。
(彼は私のどんな質問にも明快に答えてくれた)
(私も彼が関心を抱くような発言をしていたらしい)
(それから毎日彼の部屋を訪れるようになり、そして…)
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