名前:フォスフォフィライト

硬度119

かわいい!りりしい!

(何百年かぶりにラピスが目覚めた)

(皆はフォスだと言っているけれど、仕草や言動、知識、発想はラピスそのものだ。間違えるはずがない)

(彼自身も自分のことをフォスだと言ってはいるが、おそらく皆が混乱しないようフォスのフリをしているだけだ)

(図書室で彼を見つけ、はやる気持ちを抑えきれず早口でまくし立ててしまう)

(ラピスに話したかったこと、ラピスにしてもらいたかったこと、たくさんありすぎて思考に口が追い付かない)

(ひとしきり喋り終わると、彼は以前のように微笑み返した)

(少し影があるように見えるのは気のせいだろうか)



…ごめん、今は調べ物をしている最中なんだ。

また夜に話そう。その本、読んでほしいところを決めておいて。


(ここで食い下がっては彼の迷惑になる)

(これからまたたくさん彼と過ごすことができるんだ。焦る必要はない)

(腕にかかえた本を持ち直し、図書室を後にした)

ラピスが目覚めた