(白粉花の実を摘み終え帰る途中、夕日に映える薄荷色が目に入った)
(フォス!一緒に帰ろう?)
フォス:君!危なッ
(バキンッ)(肩への物凄い衝撃で足がもつれ顔から草むらに突っ伏す)
(舞った白粉花の実が体に降りかかる)
(なんとか顔だけ振り向かせると頭上には何十体もの月人が矢を構えていた)
あっ…クソっ!
(放たれた矢に反応しフォスの腕が変形し私を包み込む)
ゴースト:フォス!先生を呼んできたわ…っ
君!どうしてここに!?射られたの!?
っ…、腕が…。
(ゴーストに言われて初めて気付く。左の肩口が髪と同じ色で光を反射している)
(肩から先が、無い)
先生:フォスフォフィライト 、退がりなさい。
フォス:いいえ先生、僕にやらせてください。
先生:……。
(暗黙を了解ととったのか、フォスが合金を伸ばし月人のところまで行き中央の月人を切り裂いた)
ゴースト:…帰りましょう、君、フォス。
(先生に抱かれながら、フォスの顔を見られないまま学校へ帰宅した)
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