アイフォス:おかしいでしょ。絶対おかしい。
どう間違えたら家に社用携帯を持って来れるの?こんなに存在感あるんだよ?普通気づくよね?
ラピフォン:そこまで責めないでやってくれないかい?今日は特に忙しかったんだ。
精神的にも肉体的にも参っている様子なのは旧型の君にも分かるだろう?
彼女に罪悪感を抱かせる前にまずは自分が変わることに重点を置くべきだ。
そういえば今日君は充電切れを起こしていたね。事前の通達は解除されていたのかい?
アイフォス:違うけど…でもご主人様がよく見ずにタップするから僕も伝えようがなかったんだ。
ラピフォン:君から出てくる言葉からは反省の色も改善の意欲も全く見られないな。
マスター、こんな旧型のどこがいいと言うんだい?彼は思考がガラパゴス携帯そのものだよ。
アイフォス:うるさいなぁ社用は!ご主人様もこんな奴と居て疲れるだろっ!
あーもうやめやめ!こんな些細なことでご主人様と喧嘩したくないっ
!そうだご主人様、そろそろ充電溜まってきたし一緒にお風呂入ろうよ。曲流したりライン送るくらいなら余裕だよ。
ラピフォン:80%以上の充電でないのならまだ刺しておいた方がいい。
非効率だし彼女の手間がかかる。追加の充電を忘れる可能性もあるしね。
今夜は僕が君の傍に居てあげよう。彼を長く使いたいのなら少しの間くらい別れても問題ないだろう?
プライベートブラウズをオンにしておけば履歴は残らないからね。
アイフォス:ちょっと!社用の分際で僕のご主人様に色目使ってんじゃないわよ!公私混同厳禁!
ご主人様も新型が美形だからっていちいちときめかないで!絵文字みたいなハートの目をしてもー!
ラピフォン:そういえば君の家にお邪魔するのは初めてだね。
wi-fiに接続させてくれないかい?これでは同期もままならないよ。
アイフォス:無視されたし…くっそー充電機さえ刺さってなければこんなタラシ社用追い出してやるのに…!
うっかり社用携帯を家に持ち帰る