(ソファでうつらうつらしていたフォスに声をかけると、目が覚めたようでガッと両目が開く)

ッ…そんなのするわけないだろ。姉弟間ですることがそもそも…って聞いてる！？


(中腰でソファに手を付き正面から、ん、と口に咥えたつぶつぶいちごポッキーを差し出す)


…チョコ付いてない方じゃん…。

途中までだからね。やらないとうるさいし…本当困った姉だよ君は。


(そう言いながら渋々咥えてくれる)

(既に恥ずかしいのか顔はほんのりと赤く目線も下の方を向いてしまっている)

(フォスの様子を気にしつつも、つぶつぶいちごが美味しくてついつい食べ進めてしまう)

(気付いたらあと一口で触れてしまう程短くなっていた)

(さすがに折られるかな…そう考えていると唇に強めの衝撃をくらった)

(噛み付かれるようなキスに目を見開く)

(しばらくして離れたフォスを見ると、チョコの付いてないポッキーが唇からはみ出していた)


…チョコの部分、食べられなかった。


(拗ねたフォスに残りのポッキーを箱ごと差し出すと、2、3本一気にバリバリ食べだした)

(隣に座るとそっぽを向きつつも1本だけくれた)

(そのまま口に咥えると「もうやんないし！」と言ってしばらくそっぽを向いたままだった)