……。
…君…(ぎゅう)
(反論せず黙ったままだったフォスが抱き付いてきた)
(肩を震わせ鼻をすする音が聞こえる)
(それでも何も言わずに撫で続けていると、フォスの方からぽつりぽつりと話し始めた)
っ…ごめん。ごめん君。
お弁当の件も、傷つけるような言葉を吐いたことも、全部ごめん…っ
君は僕から離れないって、何を言ってもいいんだと思っていたんだ…。
これからは気を付けるし、言ってしまってもその場で謝る。
だから見捨てないでほしい……っ
(ぐずぐずになって本音で謝ってきた弟を無下にすることなんてできない)
(大丈夫と言い聞かせ、フォスが泣き止むまでずっと撫で続けた)
∞フォスを撫でる