(体育教育が不在のため体育の授業はお遊びのような男女合同のバレーボールに変更されて、あなたは及川と同じチームに。

及川を始めとするバレー部はもちろん、男子は全体的に手を抜いた緩いプレーをしていたが一本だけ敵チームの男子がふざけて強くスパイクを打った。

それが運悪くあなたの方向へ飛んできて、衝撃に備えて思わず目を瞑るがーー)



「及川ナイスレシーブ」

(周りのクラスメイトの声で及川が庇ってレシーブしたのだと気づく)

(やがてクラスメイトのトスが上がり、スパイクモーションに入った及川)



(先ほどの男子の比ではないほど強力なスパイクを、明らかにその男子へと向けて打ち付けていた。ボールは男子の腕から弾かれて体育館のギャラリーの柱にぶつかって落ちる)


男子「ぐえッ!!ちょ…及川!手加減しろよ何だこれスゲェ痛ぇ」

あはは、ごめーん!ちょっと力加減間違えちゃった。

授業が終わり…
飛んできたボールから身を庇う