花巻「…てなわけで」

松川「及川と○○ちゃんには罰ゲームを受けてもらおうかな」

げ。と顔を歪ませた及川の首根っこを掴んだ岩泉に逃げられないと悟った。けれど女の子だからと遠慮も容赦もない雰囲気に対等にちゃんと部活仲間として遊びに入れてもらえている感じがして正直嬉しい。

花巻「あれ、にっこにこですよこの子」

松川「はは、一緒に遊べて嬉しいって?俺らも嬉しいよ」




ふにふにと頬を親指の腹で包まれて二人にじっと見つめられる。後ろで及川が騒がしいが岩泉の拳骨で沈んでいった。


花巻「そんじゃいきまーす」

いつの間にか黒マジックを持った花巻が近づいてきて思わず目を瞑ると、頬に慣れない感触がくすぐったくて身を捩る。更に持ち替えた松川が反対側に何か書いて罰ゲームは終わったようだ。


及川「はぁちょっと!なんで俺は関係ない岩ちゃんに書かれてるわけ!?」

岩泉「うるせえ」

花巻「風邪ひく前に帰ろうぜ」


騒がしい中こっそり鏡で顔を確認すると
“花巻の” “松川の”と頬に書かれていて………


松川「○○は俺たちのものだから無くしても大丈夫なように名前書いておかないと……なんてな」

それ水性デスヨ、洗えば落ちるから安心してな。と頭を優しく撫でられた。
負けた…