「俺に書いちゃうー?○○ちゃんは何を書いてくれるのかね」

にやにやした花巻がずい、と屈んで顔を寄せてきた。
何を書くか全く考えていなくてマジックのキャップを外したはいいがそこで止まってしまう。

「…そんな思い浮かばないよなー適当でいいよ。あ、じゃあさシュークリームの絵でも描いてよ!美味しそうなやつ描いてな」

悩んでいるあなたに気づいて笑いながら提案する。

えー描けるかな…。恐る恐る花巻の頬に手を添えて、記憶を頼りにシンプルなシュークリームを描いてみた。

鏡を見せて確認してもらうと


「雲みてぇだなー!ふわふわしてんじゃん可愛い。なにコレごま?え、顔?なんでシュークリームに顔あんのウケる」

明るい花巻につられて思わず笑ってしまい、暫く二人の笑い声が辺りに響いていた。
花巻に罰ゲーム