いい加減諦めなよ。ハァ…何度も言わせるな。
(急に声のトーンが低くなり徹の体に一瞬で組み敷かれる。押さえつけられた手首に痛みが走った)

(徹の瞳には欲望の火が揺らめいている)

○○。○○。ねえ…○○?○○こっち見てよ。ねえ見てよ早くちゃんと見てまっすぐ俺を見て。見ろって言ってんだよ!!早くしろよ!!

(怯えて頑なに見ようとしないあなたに痺れを切らしたのか、苛立ちを隠さずに顔を近づけて耳元で囁いた)

…悪い子だね。お仕置き。

(なんでこんな風になってしまったのか…怖いのか、悲しいのか、苦しいのか良く分からない感情のまま涙が目尻からこぼれ落ちる)

(徹が涙をぺろり、と舐めてきては徐々に下へと下りてきて唇を甘噛みすると、猛獣のごとく貪欲にむさぼった)

んん……はふ…ッ

(長く激しい口付けで唇を塞がれて、息継ぎもままならない状況に抵抗も出来ずただ受け入れるしかなくて)

(やがて離れがたそうに唇を開放した)


ごめん…、ごめんね。痛かったよね…なんで俺…こんな…ッ…こんなことばっか……

(力強く掴まれていた所為でくっきりと痕が残った手首を泣きそうな表情で撫でてうずくまる徹を見て、また彼を許してしまうのだ)

(彼もまた可哀想な人間だと)
ヤンデレ5