（一緒に出かけていた及川とはぐれてしまった。お店に入って連絡しようと思ったけど、もしかしたら自力で見つけてくれるかもしれないと期待してあえて自分から連絡せずに待つことにした）

（人は多いしさすがに難しいだろうかと、試そうとしている自分に笑いながら携帯を手にした瞬間ーー）

ーーガシッ

はあ…、はあ…居た！○○ちゃん…っ

（手を掴んできた相手は息を切らした及川だった）


何ともない？変な人に話しかけられたり絡まれたりしてないよな？……あー良かった！ひとりにしてゴメンね。


（自力で見つけてくれた。何だか嬉しくて笑いながらその優しいあたたかな手を取った）