おみくじを開くと「末吉」だった!

吉の中でも一番下…凶を免れたかのような何とも言えぬ結果にじっとおみくじを眺めていればふいに声がかかった。



矢巾「○○さん引き終わりました?一緒に結びに行きませんか」

金田一「なんか元気なくないっスか」

末吉って何だか微妙だよね、とおみくじを見せながら曖昧に笑って返すと二人とも何か考えたような素振りを見せたかと思えば、ちょっとすみません…と矢巾がその場を離れて行った。残された金田一は俺も末吉でしたよ!とおみくじを見せてくれた。


金田一「調べたんですけど、末吉の末って末広がり…つまり未来や将来の末らしくて。だんだんと良くなっていく上向きの運気らしいですよ!そう考えると末吉も悪くねぇかなって……あ、いや、無理に良い風に考えさせようとかそんなんじゃないっスけど。だ、大吉よりは劣るかもしれないけど末吉でも大丈夫ですよきっと!」

金田一の言葉に励まされて何より一生懸命に説明してくれる姿に嬉しくなる。それから暫くして戻ってきた矢巾の手にはあたたかいお茶のペットボトルが握られていてそれを差し出された。



矢巾「○○さんどうぞ自販機のヤツですいません。あたたかいお茶でも飲んで少し休んだらおみくじ結びに行きましょう」

わざわざ買いに行ってくれたの…?お金を払おうとした手をやんわり止められる。二人それぞれに励まされて何だか嬉しくてたまらず笑顔になった。その姿を見て金田一も矢巾も安心したように笑ってくれた。
おみくじ2022