○○さん!!…待って 無理して起き上がらないでください!
(飛んできたボールを捌ききれなくて体勢を崩し倒れたあなたの元へ血相を変えて駆け寄って来た赤葦。足首に手を添えてグッと親指で押した場所に激痛が走り、小さな悲鳴と共に顔を顰めてしまった)
(それを見た赤葦が膝裏に手を回して横抱きで あなたを持ち上げた。重いから、と恥ずかしくて縮こまるあなたに「重くないです」と淡々としている)
木兎「あかーしすごい速さで消えたんだけど!」
(遠くで騒いでいる木兎に赤葦が事情を説明して体育館を後にした。保健室へ向かう赤葦の顔を下から眺める)
曲げたりは出来たので骨折はないかな、最悪捻挫で済むとは思いますが…痛いことには変わりないと思います。
すみません、他の部員にも転がってしまうボールは早めに片すようにキツく言っておくので。そこまで言わなくても…って先輩 怪我したんですよ。もし、怪我させたのが自分だったら俺は自分を許せない。
はあ…、心配しました。ほんとに ○○さんに何かあったらと思うと心臓が痛い。
(赤葦の胸に手を添えると、ドッドッドと強く鼓動を感じて本気で心配してくれたのだと嬉しくなった)
○足を挫く