あーやっぱり本当だったんだ。
(何処か棒読みの言葉に振り返ると、角名がスマホと男子生徒たちを見比べながら近寄ってきた)
○○高校の男子生徒が女の子にしつこく絡んでるってネットに写真とツイートがあったから来てみたら、マジじゃん。
こんなことが学校にバレたりしたら部活の人にも学校にも迷惑かかりそうだけど……うわ、逃げ足はや。
(まじかよ!と取り乱した男子生徒たちは一目散に逃げて行った)

○○さん大丈夫ですか。
え、ああ…ツイートの話は嘘です。ナンパとかって自信のあるヤツがしそうだし、そういうヤツは自分の評価とか気にしてそうじゃないですか。ああいうの効くと思って言ってみただけ。ジャージに学校名書いてあったしどっか行ってくれてよかった…。
○○さんいないと双子がうるさいから早く帰ってきて下さい。また絡まれたりしたら面倒だから早く行くよ……え、緊張したってさっきのナンパに?…震えてんじゃん。
……飲み物なにが良いですか、おごります。それ飲んでちょっと休みましょう。え、双子が待ってる?俺そんなこと言いました?忘れてください。
(角名に自販機でジュースを買ってもらって落ち着くまで一緒に休んでくれた)