(引いた先に書かれていた名前は、天童と牛島だった。
それから1時間後…3人で順調に買い出しを終えたあとの出来事)



牛島「アイシングバッグとテーピングに絆創膏、そのほか医療用品と雑巾に数人分の練習着のTシャツ…全て揃ったな」

天童「練習着ダメにしちゃった奴らは自分で買いに行けばいーのにネ!他もコーチが車出して買うか通販とかでいいんでねーの?」

牛島「使うのは俺たちだ、自分達で買いに行くことに意味があるのだろう。先生方も暇ではないのだから出来る事はやった方がいい」

天童「かったいね〜〜ま、若利くんらしくて良いケド。でもさァ、いっこ聞いていい?」

牛島「なんだ」

天童「なんで縦一列で歩いてんの俺ら!集団下校みたいじゃーん小学生かよッ」

牛島「横に広がって歩いては迷惑になるだろう」

天童「かたッ!やっぱりお固いよー!せっかくマネちゃんと買い出しなんて青春体験してんのにもったいね〜」




(終始賑やかな雰囲気だったが、あ!忘れもの!と大袈裟なリアクションと共に声をあげた天童が急に来た道を戻り始めた。それに釣られて踵を返す)



牛島「忘れものとは何だ。メモに書いてある物は全て買ったはずだが」

天童「買い出しの特権といえば、買い出しに行った者だけに与えられる褒美じゃナイ?と、いうワケで青春を忘れた俺たちは仲良く三人でアイス食べよ〜〜」


(ほらほら行くよーとあなたの腕を引っ張った天童。このノリに牛島がついて行く訳がないと思っていたのにメモを折りたたんでポケットに入れた牛島は、当たり前のように天童の後を追った)

牛島「アイスは何にするんだ」

天童「ウヒョッ珍しく若利くんが乗り気ダヨ!?いいじゃんいいじゃん〜!マネちゃん何にするー?」


(珍しく笑みを浮かべた牛島とテンションが上がっている天童に何だか楽しくなってきて仲良く3人でアイスを食べてから学校に戻った)
□買い出し2