次の日

俺は魔道具店を訪ね、バニルへ昨夜起きたことを報告していた

バニルはアクアという名前を聞くと、テーブルを強く叩き、


「ぬう!犯人はあのクソ女神か!

今度という今度は、許しておけん!

まだ何も知らぬ子どもをアクシズ教に誘い込むとは!!」



仮面のせいで目元は分からないが、口元は歯を食いしばり、かなり怒っている

まもなく、口元を緩めると


「おっと、うっかりするところであった

お客人には犯人を突き止めてもらい、助かった

約束どおり、報酬を渡そう」



そう言うと、店の奥からあのペンダントを持ってきて、俺に手渡してくれた


「ありがとうございます」

「うむ、お客人のおかげで憎き犯人が分かった

我輩はこれから犯人を成敗しに行く故、店はしばらくあのダメ店主に任せるとしよう」



そう言うとバニルはいそいそと店の奥へ消えた

そして俺は店を後にし、ホワイトデーの当日までペンダントを大事に保管した



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