「・・・ん?ちょ、ちょっとこの箱!

よくみたら、隅っこにブランドのロゴが入ってる!

これ、市販の高級品じゃない!!」



そういえば、そんなロゴ隅っこにあったな


「よくぞ見抜きました

それは勝負開始後、高級マーケットへ行き、10分ほどで選んだ逸品です」



めぐみんはやたらと早く帰ってきたが、こういうことか・・・


「ず、ずるいーーー!!!」


「ずるくありません

手作りチョコ、というルールは無かったですよ?」



「う、う、うわーーーーん!!!!!

覚えてなさいーーー!!」



ゆんゆんが大泣きしながら走り去っていく

めぐみんはいそいそと手帳を取り出すと・・・


「これで今日もマル・・・と」


それでいいのか・・・めぐみん・・・

と、めぐみんはこちらに向き直り、


「さて、私はもうひとつ、こちらも渡します」


めぐみんは、俺にそれほど綺麗ではない赤色の布で包まれた箱を渡してくれた



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