「お待たせー!って、めぐみんも、もう来てたのね」


二人が俺の前から走り去って1時間後、ゆんゆんも帰ってきて、二人が揃った


「では、どちらから食べてもらいますか?」


「どっちからでもいいけど・・・それじゃ、私から!」


そういって、ゆんゆんは俺に綺麗な水色の布で包まれた手のひらサイズの箱を渡してくれた


「さぁどうぞ!私がこの日のためにレシピを研究し、腕によりをかけて作った逸品よ!」


箱を開けると、中からは若干輪郭が崩れている手作り感満載のハート形チョコレートが出てきた

いい香りはするが、果たしてお味はどうか・・・


「ん!美味しい!

微妙な苦みも入っていて、甘さが引き立ち、美味しいね!」


「でしょうー!隠し味はヒミツだからね!」


ゆんゆんが鼻息荒く、自慢げな姿勢をとっている


「さて、次は私ですね・・・どうぞ」


めぐみんは、綺麗な赤い布で包まれた筆箱のように細長い箱を渡してくれた


「私のも逸品中の逸品ですよ、さぁどうぞ」



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