「えっ、屈折魔法を覚えたいのですか?」


めぐみんに覚え方を聞いてみると、逆に質問されてしまった


「ゆんゆんから屈折魔法のことを聞いてさ

何でも空間を捻じ曲げて消えたようにみせかける魔法らしいんだ

潜伏スキルと合わせて使えば、簡単に敵の前から姿を消せると思ってね」


めぐみんは両手を組んで頷いた


「なるほど、確かにそれは良さそうですね

前々から思っていましたが、あなたは中々頭が冴えてますね」


「それはどうも、ありがとう

で、めぐみんは使える?

ゆんゆんからは、使えないから他を当たってほしい、と言われちゃってさ」


そう言うと、めぐみんは頭を傾け、難しそうな顔をした


「うーん、残念ながら私も使えません」

「そうかぁ・・・誰か使える人いるかなぁ・・・」


俺がそう悩み始めると、めぐみんが少しこちらの顔色を伺う様子で話してきた


「あの、紅魔族で使える人を何人か知っていますよ」

「おお!紹介してほしい!」


俺が喜んで話すと、さらにめぐみんは顔色を伺う様子で


「では、紅魔の里にいくことになりますが・・・よろしいですか?」


紅魔の里とは、めぐみんの故郷

ここ、アクセルの街からは3日はかかる道程で、道中、危険なモンスターが出るポイントもある

俺は少し考えこんだあと


「行くのは構わないけど、2人じゃ怖いなぁ」

「それなら、ダクネスも誘いましょうか」


ダクネスなら、固い前衛職だし、頼りになりそうだ

めぐみんからの提案に俺はOKを出し、早速ダクネスの元へ向かった



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